ビー玉ぱちぱち




京一と龍麻とがラーメン屋。
「そういやなんでひーちゃん、壬生の事だけ名字呼びなわけ?」
「響きがいい」
「は?」
「響きがいい。壬生君。壬生君。壬生君。壬生君。壬生君。壬生君。みぶ…」
「わーった、わーった!!」
「響きよくね?」
「…(同意を求められてもなぁ)」
「なんかこう、丸くて柔らかくて可愛くてでもどこか緊張感があって…」
「わーった、わーった!!」
「とにかく壬生君は…」
「わーった、わーった!!」
ぱち。ぱち。ぱちり。





旧校舎。今夜も行きます旧校舎。
「五七五だ!」
「なに言ってるんだ、ひーちゃん」
木刀担いで蓬莱寺京一。
「なんか降臨した」
(いつものことか…)
もう慣れた。奇行の目立つ緋勇龍麻もうすぐ18歳。
こんな奴に統べられる世界はきっとそれなりに不満あり。
だから争いがなくならないのか。
「あ!」
「今度はナンだ?」
目の前に息深き者の集団が寄ってきてるんですけども。
冬場だから匂わないだけマシかな、とちょっと現実的な蓬莱寺。
「壬生君だぁ♪」
さっきからいるじゃん、と増々現実的な蓬莱寺。

「 か っ こ い い 〜 〜 ッ v 」

いーから黙ってちゃきちゃき倒せや。
増々もって現実的な蓬莱寺。
龍麻にかかれば赤毛の馬鹿も常識人。
懇々と説教するよりもこっちのが効くかもね、なんて内心思っている桜井小蒔。
ぱち。ぱちり。ぱち、ぱち。





「壬生君、壬生君、壬生君、壬生君、壬生君、壬生君、壬生君、壬生君」
「五月蝿いよ」
「大好きv」
「……」
「きゃ〜ッ!もう、照れちゃって壬生君たら超可愛い♪」
「黙りなよ…ッ!」

(いいからお前等どっか行け)

夜の10時、旧校舎前。蓬莱寺京一、マジで切れる5秒前
ぱちり、ぱち。ぱち。







ぱちり。ぱちり。ぱち。







「何やってるの?」
「ビー玉弾き」
「ふぅん」
「やったことないの?懐かしくない?」
「知らないな」
「じゃさ」

一緒にやろうよ。

闘いは過ぎ、今は春。
残りわずかな旅立ちの日まで、この窓辺で硝子を弾こう。
硝子玉。光り、光る、硝子玉。
ぱちり、ぱち。ぱち。
みどり
あお
あか
硝子玉。



小ネタ突っ込んだ。
脈絡ないです。すみません。
全体と最後のノリの違いが素敵にミスマッチョイ。気にしない。書きたい事書けたから。とにかく壬生と龍麻はいちゃいちゃしてるってことですよ。それだけです。はははっ。夜更かしはするもんじゃない。脳がおかしい。