ナギナミ伝説劇場




※あらすじ※
イザナミは炎の神様を産んだせいで大事なところを焼かれて死んでしまいました。
残されたイザナギは悲しすぎて黄泉の国まで降りてゆき、イザナミを連れ戻しに行きました。
ナミに「見ないで」と言われたのにその姿を見てしまったナギ君は、半腐りになっていたナミちゃんにビビくって、逃げ帰ってきてしまいました。
そんなナギ君は帰りがけに河で黄泉の国の穢れを落としたのですが、その際に目からはアマテラス、鼻からはスサノオ、口からはツクヨミが生まれ落ちたということです。


sideA

壬生と龍麻の場合

壬生ナミは龍麻ナギにあまりに激しくチョメチョメされてしまったため、身罷ってしまいました。
「くっれは〜♪くっれは〜♪」
「…〜〜ッ!どの面下げて来たんだい、この大戯け!!」
「戯けと言われたこの面で♪」
ドゲシッ
「い…いひゃい…」
「どこの誰のせいでこんな事になったと思ってるんだい…【怒】」
「ごごごごごごごめんなさい…(ガタブル)」
「まったく!君は!!」
「いやこれはさぁ〜、男は出産出来ないからどうやったら寝屋で殺せるか作者が必死に考えた末の苦肉の…」
ギロッ
「ごごごごごごごめんなさい…(ガタブル)」
「……全く…」
「あの〜、壬生さん?」
「……なんだい?」
「帰ろ?」
「……」
「顔も見たいし。つかここ暗過ぎ。紅葉の綺麗な顔が見えない」
「……綺麗、ね………」
「ね、帰ろ?」
「わかったよ……。支度するから、この戸は開かないでね」
「はーい♪」
ぴしゃり
「……といわれたら覗きたくもなるのが人情ってヤツなわけで〜♪」
からり……
「!?」
「……見たね…」
「………」
「君にはこの姿を…見られたくなかった…」
「紅葉……俺…」
「龍麻……いいんだよ、無理しなくても…僕だって…」
「紅葉……ごめん」
「龍麻………さよな、」
がばちょ
「!?」
「紅葉♪」
「ちょ、ま、」
「だぁ〜い好き♪」
「こ、まっ、ちょ、たつ…」
「いや〜もー紅葉と会うのもう49日振りやん?いざはっきり顔見たら辛抱堪らんて♪いや〜紅葉さんも同じ気持ちだなんて龍麻感激★」
「いやそのちょっとたんま待った龍麻おちついて!!(絶叫)」
「やだ〜壬生君たら照れちゃって♪可愛いv」
「黙りなよ…!」
「くれは〜♪(ウキウキ)」
「いやていうか僕もう腐乱死体…」
「不倫したい!?(くわっ)」
「するかッ!」
バコッ
「だから…今の僕は肉は腐ってるし眼球は落ちてるし、大変な状態なんだけど」
「俺は息子が大変な状態」
「聞けよ人の話ッ!!(マジ切れ)」
「だーってさ〜、俺が好きなのは紅葉であって紅葉の顔でも身体でもないの。顔も身体も紅葉の一部だけど紅葉そのものじゃないでしょ?」
「いやそれはそうだけど…」
「というわけで頂きま〜す♪」
「ぎゃーーー!!」
二人はそれから(壬生の身体が解体しない程度に)いちゃこらし、いちゃこらし過ぎて黄泉の死者達に「頼むから出てって下さい【涙】」と懇願され、目出度く現世に戻って来たとさ。
帰り際に河で身体を洗ったとき壬生の後ろと前と口から生まれたのが、世に言う「三貴子」、天照大神、須佐之雄命、月読命であるという事です。
「嫌な生まれ方だなぁ、おい!」
「誰のせいだ、誰の!」
ドゲシッ



取手と葉佩の場合

「迎えに来たよ、はっちゃん…」
「鎌治君…」
「どうしたの?まだ……怒ってる?」
「そんな、怒ってるだなんて」
「いや、いいんだ……僕が悪いもの。流石に三日間ぶっ通しじゃ、君も耐えられないよね……」
「書いてる人はあくまでもこの基本設定でいくつもりなんですね…。僕的には三日間ヤリっ放せた鎌治君の下半身に奇跡を感じます」
「はっちゃんが可愛いからいけないんだよ…」
「鎌治君……(嬉しいけどそういう問題じゃない気がします)」
「帰ろう?」
「…ヤリっ放しをせめて二日に納められるなら」
「…………約束する」
「その沈黙は何ですか、その沈黙は」
「理性との相談」
「………まぁ、いいでしょう。ならば鎌治君。こちらに来て下さい」
「うん」
二人はそれまでいた真っ暗な部屋から明るい部屋に移った。
「…!?」
「ふふ、やっぱり驚きますよね…。49日経た後のこの身体、猛暑が災いしてもうこんな風に腐ってしまいました。まさか貴方でもこんな……って何でここで顔を輝かせるんですか貴方は」
「はっちゃん…!」
がばちょ
「……何故欲情…。いや嬉しいですけども」
「はっちゃん…僕も……嬉しいよ。君がこんな風になって……(うっとり)」
「はい?」
「だって、ここまで腐ってたら、流石に他の人は手を出そうなんて考えないだろう?これで…これで君は本当に僕だけのものだ………(うっとり)」
「時々思うのですが、鎌治君て天然の変態ですよね……まぁそんなところも好きなんですが…」
「なら…いいだろう?」
「全く…腐ってようがなかろうが、僕は貴方のものなのに…(にこり)」
「はっちゃん……!」
その後二人は思う存分いちゃこらし、颯爽と黄泉の国を後にしました。黄泉の国では死者達が号泣していましたが、二人はこれっぱかしも気付いていませんでした。
黄泉から帰ったら葉佩ナミの身体が普通に戻ってしまった事を、取手ナギは本当に、本ッ当〜〜〜に心の底から嘆きましたとの事であります。
「大丈夫ですって、鎌治君以外僕は興味ありませんから」
「あぁ…こんなことならいっそ二人一緒に黄泉へ…」
「目がマジですよ〜、おーい、鎌治君〜」
葉佩ナミが再び黄泉へと旅立つ日は案外近いのかもしれません。




sideB

壬生と龍麻の場合

壬生ナギがあまりにチョメチョメし過ぎたせいで、龍麻ナミはヤリ殺されてしまいました。
「わーッ!!もうお嫁に行けないー!」
「君の性別は男だから、そもそも嫁入りは無理だよ、龍麻」
「いけしゃあしゃあと何抜かすかこの絶倫大魔神!!」
「うん。ごめん」
「も〜、本編じゃまだキスもしてないっつーに!」
「なかなか先に進まなくて焦れてたところに、『好きにしていいよ』だなんて辞令がきたら、ヤリ倒すしかないだろう?」
「倒すな!殺すな!」
「まぁまぁ、またこうして会えたんだし」
「会えた!?会えただって!?(きっ)」
「龍麻?」
「いいよ!見ろよ、この身体!」
戸口ぱぁん!
隣りの部屋の光が真っ暗な部屋に入って来て、龍麻の姿が顕わになりました。
「これは…見事に腐乱したね」
「今年は猛暑だったからな…って違くて!!」
「そんな身体じゃ帰れない、と」
「……気持ち悪いって、正直に言えよ…」
「それで?」
「……んあ?それでって?」
「それで?君は帰りたいの、帰りたくないの?」
「………」
「帰りたくないなら、仕方ないよね」
「仕方な、て……」
「諦めるさ。他にどうしようもないだろう?」
「………」
「………」
「………」
「…泣くくらいなら、最初から素直に帰りたいって言えばいいのに……」
「っ、て………て…!」
「…ほら、おいで。龍麻」
「や、やだっ」
「わがまま言わないの」
ぐいっ
「ば、汚れる…!」
「汚れる?僕が?僕が君に汚されるなんて、有り得ないよ。龍麻」
「ば、馬鹿な事言ってないで離せよ!」
「やだね」
「なっ、おま!」
「離さないよ、絶対。諦めるからといって、誰も帰るだなんて言ってないだろう?…君がここにいたいって言うなら、僕もここにいる。僕の事が嫌いになったなら、消してくれても構わない。でも僕の意志で君を手放す事は、絶対に、嫌だ」
「……紅葉…」
「君がいないと、僕は呼吸も出来なくなってしまう」
「………ばかぁ」
「ほら、泣かないで。ね?」
「……っく、ぅう………」
「龍麻……」
「………える…」
「え…?」
「……かえる」
「うん、わかったよ、龍麻」
壬生ナギはそっと龍麻ナミを抱きかかえると、黄泉の国を後にしました。
そしてそのまま書いてる人の元へ行き、いい加減続き書けやと脅迫したとの事であります。
「脅迫?人聞きの悪い。請求と言って下さい」
「そうだ!そもそも本編が進まないから紅葉がヤリ過ぎるんだ!」
書いてる人は走って逃げました(をい)。





取手と葉佩の場合

「いよーっす、鎌治〜…ってなんで俺がイザナギポジなん?」
「魔人が主壬生主で逆転するのに九龍は両方受け攻め同じだから、つまらないという作者の独断と偏見により」
「……。いやまぁいいけど、俺より鎌治のがその衣装似合うと思うし」
「僕は君に着て欲しかったな」
「じゃ帰ったら着たるわ」
「本当に?」
「なんならメイドとかバニーもやろか?」
「……いつも思うけど、はっちゃんって物事深く考えないよね」
「前向きだと言え。というわけで帰るぞ〜。支度しろー」
「嫌だ」
「……パードゥン?」
「僕は帰らないよ」
「あ、そ。じゃこれで……」
「勿論君も帰さない」
「待てこらタコ」
「せっかく邪魔者が消えたんだもの。ようやく二人きりだね…」
「そこでうっとりすんなやヴォケ」
「いいじゃないか、君だって現世に未練があるわけじゃないんだろ?」
「そー言われたらお前そーだけどよ…」
「ならいいじゃないか」
「嫌だよ、ここつまんなさそうだし」
「でも死者いっぱいだから戦闘し放題だよ?」
ぴくり
「しかもこっちには遺跡もあるんだ。人の歴史は死者の歴史だしね」
ぴくり
「しかもこっちなら君死なないし」
「黄泉の国……いいかも…」
「ね?一緒にいよう?」
「うん、分かったからその嫌らしい笑みを止めい」
「くくっ…くっくっく………」
「(ま、嬉しそうだしいっか〜)」
以後葉佩ナギは愉快に殺戮を繰り返し、取手ナミは葉佩ナギをいちゃこらし倒し、お互いまずまずの生活を送りましたとの事であります。
が、葉佩ナギには追いかけ回され、取手ナミのせいで日夜喘ぎ声を聞かされ、いい加減うんざりした死者達により強制退去させられました。
「ところで君は僕が腐乱してた事はどうでも良かったのかい?」
「んあ?あー別に〜。ナニは腐ってないし脳味噌も正常に変質者だったし、いんじゃね?」
「なんか引っ掛かるけどまぁいいや」
「住めば都だったのに残念だったな〜。ね、鎌治」
こうして二人は、光り輝く世界に闇をもたらす為に、黄泉の国を後にしたのでした(あかんやん)。